2016年8月15日月曜日

自作の詩 『真円を描くとき』 2016年8月

『真円を描くとき』    鼻提灯

人が真円を描くとき
頭の中には常に完璧な円が描かれているだろう
それを絵に描くことも
動きで表すこともできない
あなたが作り出した完璧なのだから

完璧なものなど世の中にはない
自分が完璧だと思っているもの
人が完璧だと思っているもの
それしかないのだ

それでも完璧を目指すため
人は努力するのだろう
それでも共有されるべき完璧に近いものの為
人々は協力するのだろう
人が真円を描くとき
紙の上には常に最善の円が描かれているだろう


 

詩の世界 『宮沢賢治』 

ちわ 鼻提灯です。

とあるホームページで偶然この詩を見つけ読んでみました。



きみのようにさ 吹雪やわずかの仕事のひまで泣きながら からだに刻んでいく勉強が まもなくぐんぐん強い芽を噴いて どこまでのびるかわからない それがこれからの新しい学問の始まりなんだ ( 「春と修羅」より )


読んだ時の僕はこのストレートな表現に感動し、ぐうの音も出ないほどに共感しました。
宮沢賢治さんの作品は『銀河鉄道の夜』しかよんだことがなくこの作品はまだ読んでいないのですが

この一節だけでこの響き、文章を読んだ末にここにたどり着いたとき何を思うのかとても楽しみです。



宮沢賢治さんは独特の言い回しを使っていてよみづらい方もいるかと思いますが、ぜひよんでみてください。
僕も少しずつ触れていきたいと思います。

2016年8月7日日曜日

W・H・オーデン 『見る前に跳べ』ってご存知ですか?

ウィスタンヒューオーデンは1900年代のイギリス出身の詩人です。
20世紀最大の詩人の一人とみなされているらしいです。
誰がみなしているのでしょうね・・・(笑)

原文はこちら
Leap Before You Look (W.H.Auden)

The sense of danger must not disappear:
The way is certainly both short and steep,
However gradual it looks from here;
Look if you like, but you will have to leap.
見る前に跳べ

危険に対する感覚を失ってはならない。
あなたの行く道はたしかに急で険しいものだ。
ここから見れば緩やかなもの見えるけれども
好きなだけ見てもいい、しかしあなたは跳ばなければならない
(拙訳)


これは道は緩く見えても実際は厳しいものだ。自分たちもそれをわかっているのだから、
もちろんリスクもあるがいずれ踏み出さなければならないのならば聞いたり調べたりと小細工をする前に跳び込んでみることだということ。しかし危険があることを常に認識していなくてはならないよといってるんですね。


まさにこの通りだと思いましたよ。
自分も大学に通っているとき、馬鹿かと思われるかもしれませんが小学生のように夢をいっぱいもっていました。

食品系の大学で食品学を学び、やれパン屋だとかイタリア料理人になりたいとか思っていましたね。
音楽系のサークルに入ってはバンドやってみたりいろいろしましたよ(笑)


結局大学でてからもいろいろ迷いがありましたね。
和菓子の製造メーカーの商品開発部にいたこともDVD卸会社の商品管理をしたり、ポスティングの仕事をしたりして、今はヴァイオリン職人をやっています。


なんだかんだやりたいことをすべてやってきていることにおどろきです(笑)

僕が生意気なことをいってしましますが、皆さんやりたいことを迷わずやってください。
仕事や家庭、お金などいろいろな事情があるでしょうが、すこしでも自分の為だけに生きてください。

この言葉『見る前に跳べ』は僕の座右の銘です。